インプット馬鹿には『学びを結果に変えるアウトプット大全』を

結論

アウトプットを伴わないインプットを行なっている人(これはまさに僕)や、完璧主義の人にお勧めしたい本だ。 書いてあることは通り一遍のことばかりだけど、後述する素晴らしい一文に出会えたことに感謝したい。

 

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

 

 

なぜこの本を手に取ったのか

僕は本を読むほうだ。

 

特にビジネスに関係する本やライフハック系のものを多読してきた。また、Kindleアプリが登場して以来、本屋に行く手間と物理的なスペースを考慮する必要がなくなったので、本の購入頻度は更に上がった。

 

しかし振り返ってみると、自分の身になった本は何冊あるのか、内容を覚えている本は何冊あるのかと自問すると、数が相当限られてくる。中には著者やタイトルを含め、何一つ思い出せない本もあるだろう。

 

これらの本に費やしたお金・時間・労力は無駄以外の何物でもない。

 

読書という投資のリターンを無駄にすることなく自らの血肉に変えたい、そういう問題意識を長らく抱えていた時に、『学びを結果に変える』と題したこの本に出会った。

 

この本は何を言っているのか

端的に言うと「インプットだけではまるでダメ。アウトプットまでして、可能であればフィードバックを得るまでが必要だ。」と書いてある。では、そのアウトプットとは何かと言うと『話す』『書く』『行動する』の3点に集約され、全部で80の方法が紹介されている。

 

正直な気持ちを書くと、新たな学びや期待していてことがあったかと言うと、そうでもなかった。中には、あまり趣旨と関係ないようなものまで書いてあった。

 

「こりゃはずれ本かな」と思っていたところで、次の一文を目にした時にはっとした。

 

行動が変わらなければ、現実世界は何ひとつ変わりません。「自己成長」ではなく「自己満足」しているだけです。 p.191  

 

「何ひとつ変わらない」は言い過ぎだろうと思う一方で、読書の機会を最大限に生かすこと(=投資のリターンを高めること)ができていないという点は、真摯に受け止めなければならないと痛感した。

 

この本を読んだ後は

行動するまでにずいぶん時間がかかった項目も中にはあるが、着実に行動を伴う変化が自分に起きている。具体的には次のようなものがある。

 

  • Kindleで読んでいたがすぐに本屋へ行き、紙のこの本を買った。
  • ボールペン・蛍光ペン・付箋・ノートを用意し(特にペンとノートは書き心地に拘った)、読書中に感じたことや気づいたことを紙の本に書き込んでいった。
  • 日記帳を購入し、日記を書き始めた。
  • 映画鑑賞直後にはカフェへ直行し、思いついたことを全て紙に書き出している。
  • はてなブログのIDを引っ張り出し、こうして感想をブログに書いている。

 

上記はどれもこの本で紹介しているアウトプットの方法だ。人によっては「当たり前じゃん」と言いたくなるものもあることだろう。しかし「当たり前のことを馬鹿にしないでちゃんとやる」ことがどれほど難しいものか、強調しておきたい。

 

読書という分野に限らず、すでに息を吸って吐くようにインプット・アウトプットができる人からしたら、大した本ではないかもしれない。

 

しかし、僕のような「インプット馬鹿自己満足さん(=アウトプットがない)」にとっては、アウトプットを行う一歩目を後押ししてくれる一冊になるかもしれない。

 

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)